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Speakers

【第1部】山の数だけ答えがある
       〜奈良県林業の今までとこれから〜

​パネラーの方々のご紹介
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下西昭昌氏 (しもにし あきまさ)

 

吉野林業の中心地奈良県吉野郡川上村で、総面積約5,000ヘクタールの山林を管理する下西林業で社長として、また、北村林業の11代目山守として活躍された。現在は会社も山守も御子息が12代目として継承されている。先祖から代々受け継いだ伝統的な技法による優良高品質材生産を目標とした林業経営と商品生産林業に意欲的に携わって来られた。また、急峻な吉野地方に多発していた労働災害を防止しようと、定期的な講習会を積極的に開催したり、労働者の定期健康診断を促すなど、労働環境の改善のためにも力を注がれてきた。川上村村議会議員、川上村森林組合理事、奈良県木材協同組合連合会会長、林災防奈良県支部長などの多数の要職を歴任され、現在は 吉野林材振興協議会会長、一般財団法人吉野かわかみ社中理事長としてご活躍中。これら功績が評価され、平成30年春に叙勲(旭日小綬章)を受賞された。

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中井章太氏 (なかい あきもと)

 

吉野をこよなく愛し、木と森をこよなく愛する吉野の7代目山守。中神木材の代表。森林施業プランナー。吉野林業研究会会長。林業の不振でかつての活気を失った吉野。そんな地域の活気を取り戻そうと町議会議員として活躍中。議長経験も。常にポジティブな思考と行動と笑顔に町民の信頼も厚い。森林・林業・木材産業への思いも熱く、常に前向きな姿勢は業界若手リーダーとして仲間からの信頼も厚い。仲間とともに進める吉野の地域産業である製材業の活性化や観光産業とのリンク、木育の実績でも成果は大きい。独自の発想や行動力も地域に大きく貢献している。家業の素材生産は勿論、オガクズを活用した酵素風呂や吉野材の強みを活かした貯水槽、樽、桶の再興、間伐材を活用した牡蠣筏の取り組みなど実績多数。また、森林空間を活用した森林セラピーを地域に定着させたことも大きな功績。今年公開された河瀬直美監督の映画”Vision”の製作にも全面協力し、吉野地方の林業や森と共に生きる人々の精神性を全世界に発信することに貢献した。

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谷茂則氏 (たに しげのり)

 

谷林業株式会社取締役。奈良県下11市町村で約1,500ヘクタールの山林を管理。入社後約10年で同社の財務基盤を徹底的に整理し、体質を強化。その後、作業道開設を含め実際に現場で林業に従事し、林業関係資格を10以上取得。日本林業の未来を信じ、持続的森林管理を模索し続けている。谷林業は吉野林業の中心地にも森林を所有するが、大和平野の都市近郊林も多く所有。人々から距離を置いてしまった森に光を当てようと王寺町の自社有林で「陽落の森」プロジェクトをプロデユース。今まで森に無関心だった何千人もの都市住民と森との距離を近づけた。
2017年春からは「林業を活性化させるには山村を元気にすることが大切」との思いから、山村地域のエネルギーと地域内経済循環を目指し「山と温泉」プロジェクトを推進。活気ある地域と担い手づくりに奮闘中。

​コーディネーターの紹介
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藤平拓志氏(ふじひら たくじ)

 

奈良県職員。平成元年入庁、林業試験場での林業機械の研究を振り出しに、林道工事、林業普及、鳥獣保護行政、木材振興、緑化推進、新病害虫、森林環境税など、林務行政のほぼ全ての担当を経験。加えて、都市公園行政、奈良公園の管理現場、地域振興部で災害復興支援など農林部以外の分野でも活躍。平成29年からは、奈良県の新しい林務行政の方向を検討・推進するための「新たな森林管理体制準備室」で活躍。スイスベルン州との交流事業などに積極的に取り組むとともに、奈良県の次世代の森林・林業を担う人材育成の仕組みづくりにも力を入れている。平成26年に森林総合監理士の資格取得を目指して受験されるが、残念なことに失敗。奈良県フォレスター界の大きな損失であった。

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